靴のプロに聞く自宅でできるスニーカー&パンプスの洗い方

2021年06月30日
毎日履いている靴や、雨の日に履いた靴はどうしても汚れてしまいます。汚したつもりはなくても、気が付いたときには黒くなっていた、という経験は誰でもあるでしょう。 そこで、お気に入りの靴をきれいに長く履くために、ぜひ知っておきたい靴の洗い方について紹介します。今回は、普段履くことが多い布製のスニーカーと、maminで取り扱いが多いパンプスについて、身近な洗剤やアイテムを使った洗い方をみていきます。

布製のスニーカーの洗い方

まずは、布製のスニーカーの洗い方について。布製のスニーカーは「手洗い」と「洗濯機」と2種類の方法があります。いずれのケースでも、乾燥させる際は、日陰で風通しの良い場所で干してください。直射日光が当たる日向で干すと、布が縮んでしまう可能性があるため要注意です。

手洗いする

布製スニーカーの洗い方として一般的な手洗い。用意するものは、洗濯用洗剤・酵素系漂白剤または重曹・お湯・大き目の洗面器・ブラシ・メラミンスポンジです。塩素系漂白剤は、酸性の液体と触れ合うことで有毒ガスが発生します。靴に漂白剤が残ってしまったときのことを考え、酵素系のものを選らんでおくのがおすすめです。ブラシは、獣毛のものが理想ですが、なければ歯ブラシでも構いません。 ①大まかに汚れを落とす 準備が整ったら、スニーカー表面についた汚れやホコリをブラシで軽く落としましょう。ゴム部分が黒い場合は、メラミンスポンジでこすると汚れが簡単に落ちます。 ②漬け置き+こすり洗い 大まかに汚れを落としたら、スニーカーについた洗剤とお湯を大き目の洗面器に入れ、紐を外したスニーカーと外した靴紐を漬け置きましょう。30分程度置いたあとは全体をブラシでこすり、きれいにしていきます。 ③こすり洗い 漬け置くだけでも汚れの大半は落ちますが、長期間洗っていなかった場合、頑固な汚れが残る可能性があります。頑固な汚れには、薄めた漂白剤か、水を少量加えた重曹をブラシにつけてこするのが効果的です。洗い終わったら、水で洗剤や漂白剤をきれいに流しましょう。

洗濯機で洗う

じつは、布製のスニーカーは、洗濯機で洗うことができます。洗濯機を使用する場合でも、大まかに汚れを落とし、漬け置きするところまでは大きく変わりません。汚れを落としたら、靴紐と中敷きを外し、靴本体とは分けて洗濯用ネットにいれましょう。靴と靴紐+中敷きの入った洗濯ネットを液体洗剤と一緒に洗濯機に入れて、通常コースでそのまま洗濯すれば、簡単に靴をきれいにすることができます。

パンプスの洗い方

続いては、パンプスの洗い方についてみていきます。 パンプスを洗うときは、素材に注目しましょう。パンプスの素材は、おもに本革・合皮・布・エナメルです。このうち、表面にコーティングが施してあるエナメル素材・ヌメ革は水洗いを控えたほうが良いでしょう。また、スエードやヌバックは起毛させてあるため、専用のクリーナーを使うほうが安心です。そのほかの素材であれば、本革であっても水洗いすることができます。 用意するものは洗剤・スポンジ・端切れ・大きめの洗面器です。靴用に市販されている素材別の洗剤を使うのが理想ですが、重曹+洗濯洗剤を代用もできます。

①表面の汚れや油分を落とす

まずは、ブラシや布で目立つ汚れを落とします。強くこすると生地を傷つけてしまうため、やさしく掃き落としましょう。革靴の場合は、乾いた布を使って、靴の表面の油分を拭き取ってください。

②泡洗い

続いて、スポンジに洗剤を含ませてしっかりと泡立てます。もっちりとした細かい泡を作ることで、パンプスを痛めず、汚れを落とすことができます。泡立てずにスポンジでパンプスをこすると生地が痛むため要注意です。全体的にクルクルと回すように泡を使って洗いましょう。最後は水で洗剤を洗い流します。

③形を整えて乾かす

乾かすときは、シューズキーパーを靴のなかに入れて、形が崩れないよう注意しましょう。とくに本革のパンプスはしわがつきやすいため、要注意です。乾かす場所は、スニーカー同様に直射日光の当たらない風通しの良い日陰を選んでください。

スニーカーもパンプスも汚れを防ぐのが重要!

今回は、布製のスニーカーとパンプスの洗い方について解説しました。比較的簡単に洗えるとはいっても、そう頻繁に洗えるわけではありません。そのため、普段から汚れないよう対策を講じておくのがおすすめです。 靴用の防水スプレーは水性の汚れも弾くことができるため、飲み物をこぼしたり、急な雨に降られたりしても、靴を汚れにくくすることができます。また、スニーカーであれば、軽い汚れなら洗剤を使わなくても、メラニンスポンジやブラシでこすり落とせるため、汚れが固着してしまう前に手入れしておくと良いでしょう。パンプスの場合、素材によっては水洗いしないほうが良いものもあります。mamianの靴も水洗いできるものとできないものがあるため、洗いたいという場合は一度ご相談いただくほうが安心です。


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