靴の臭いは重曹で消臭できる!重曹の効果と消臭方法を紹介!

2021年06月30日

靴の嫌な臭いの原因は、汗や皮脂、汚れによる雑菌の繁殖です。しかし、気を付けていても靴を履く限り、どうしても臭いは発生してしまうもの。そこで活用できる身近なアイテムが「重曹」です。


今回は、重曹で消臭できる理由や、どのように消臭するのかその方法について紹介します。職場や出先で、「自分の靴の臭いがみんなにバレるかも…」という心配をなくしましょう!


重曹に消臭効果がある3つの理由


まずは、重曹になぜ消臭効果があるのか、その理由についてみていきましょう。


中和反応で皮脂を分解


重曹で消臭できるとくに大きな理由は、重曹が弱アルカリ性で、酸性の汚れを中和できる性質を持つことにあります。靴に臭いがつく原因の1つが、人の皮脂です。酸性である皮脂に対して重曹を使うことで、汚れを分解してくれるため、臭いを抑えることができます。


静菌作用で雑菌の増殖を抑制


重曹は、静菌作用と呼ばれる細菌の繁殖を抑える力を持っています。殺菌するほどの強い力ではありませんが、臭いの発生原因となっている細菌の増殖を抑えることができます。結果的に、臭いの発生を防げるのです。


除湿効果で湿気を除去


重曹には一定の吸湿作用があり、靴にたまった湿気を取り除くことができます。足裏には多くの汗腺があり大量の汗をかくため、靴の中は湿気てしまうのが一般的。細菌は湿気を好むため、ジメジメとした靴だと臭いも発生しやすくなります。重曹で除湿できれば、臭いを抑えることもできるのです。



重曹で靴の臭いを取る方法


それでは、実際に重曹を使って靴の臭いを取っていきます。重曹の使い方は主に下記の3つ。


・重曹を水に溶かしてスプレーにする

・重曹の消臭袋を作る

・重曹を直接かける

・重曹で靴を洗う


それぞれ使えるシーンが異なるため、詳しくみていきましょう。


重曹を水に溶かしてスプレーにする


重曹を水に溶かし、市販のスプレー容器に入れることで自作の消臭スプレーを作ることができます。水100mlに小さじ4分の1程度の重曹を溶かしてください。臭いが気になる靴にそのまま噴射しましょう。


靴の臭いをしっかりとれるよう、外側・内側の両方に吹きかけます。重曹が水に溶けきらないこともあるため、噴射口に詰まらないよう振ってから使用するのがおすすめ。ただし、靴に重曹が残る・ほかの方法よりも効果が得られにくいという点がデメリットです。


重曹の消臭袋を作る


重曹を使った自作の消臭袋を作る方法です。通気性が良く重曹の粉がこぼれない靴下・ストッキング・だしパックなどに重曹を入れて、口をしっかり閉めればくり返し使える消臭袋の完成です。


消臭袋を靴の中に入れて一晩程度おけば、十分な消臭効果が期待できます。入れる袋や重曹の量を変えれば大きさを簡単に調節できるため、シューキーパーにしたり、持ち運び用の小さな消臭袋にしたりと活用方法はさまざま。ただし、重曹の消臭効果は2~3ヶ月程度でなくなってしまうため、定期的に作り直す必要があります。


重曹を直接靴にかける


頑固な臭いや汚れには、重曹を直接靴にかける方法もあります。ふりかけることで、より直接的な効果が期待できます。殺菌効果・除湿効果もあるので、消臭だけでなく、新たな臭いの発生も防ぐことができます。靴の外側だけでなく、内部にもしっかり行き渡らせてください。


ただし、内側がボア素材の靴は、重曹が入り込んで取れにくいため、消臭袋やスプレーの使用がおすすめです。また、重曹が残っていると足が荒れる可能性があるので、肌が弱い人は控えたほうがよいでしょう。急いで消臭したいときや、サンダルなど重曹をキレイに落としやすい靴などで活用してください。


汚れや臭いがひどいときは重曹で靴を洗う


重曹は皮脂汚れを分解できるため、靴を洗うときの洗剤代わりになります。とくに頑固な汚れ・キツイ臭いがついた靴は、重曹で洗って臭いを落としましょう。


重曹を溶かした水を用意して浸け置きし、そのあと歯ブラシなどでこすれば、汚れと臭いを落としやすくなります。浸け置きは最低30分~1時間程度、余裕があれば一晩がおすすめです。最後はよく水をきって、風通しの良い日陰でしっかりと乾かしてください。



重曹は下駄箱の消臭にも役立つ


重曹の消臭効果は、靴以外にも活用できます。たとえば、複数の靴が収納されている下駄箱は、湿気がたまりやすく、嫌な臭いもつきやすいスポットです。重曹を入れたビンや消臭袋を置くことで、除湿や消臭効果が期待できます。下駄箱は靴よりも大きいため、重曹が空気に触れやすいよう、口の広い容器や大きめの消臭袋の利用がおすすめです。


身近なアイテム「重曹」を使って靴を消臭しよう!


今回は重曹を使った、靴の消臭方法を紹介しました。靴の嫌な臭いは、気を付けていてもついてしまうもの。とくに、蒸し暑い夏や雨の日には、臭いが発生しやすいので要注意です。帰宅したらそのまま下駄箱に入れるのではなく、風通しの良い日陰で乾かし、夜は重曹を中に入れてしっかり除湿・消臭しましょう。


また、重曹には臭い原因となる湿気・雑菌を抑える効果があるため、新しい靴の防臭剤としても活用できます。新しい靴を購入したら、臭いがついてしまう前に、重曹を使って除湿し、雑菌の繁殖を抑えてください。



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