夏に人気のあるミュールを美しく履きこなそう

2018年09月13日

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ミュールとは

靴と一口に言っても、その種類は様々です。機能性の高いものもあればデザイン性に特化したものなど、需要に合わせて多種多様な種類が存在します。その中で、春から夏にかけて人気の高いミュールについて紹介します。ミュールは西洋生まれで、元は室内履きとして使用されていました。ある映画で有名な女優が履いていたことが、世の中に広く知られることになるきっかけになりました。そして、日本で多くの人に知られることになるのは2000年頃で、ファッション誌などで多く取り上げられたことにより、徐々にミュールが定着していきました。そして、室内履きだけではなく外出時にも利用する人が増加したことで、外に履いていける女性向けのデザインが増えていきました。 外履きとしての需要も増えましたが、そもそも長距離の利用を考慮しておらず、かかと部分が固定されていないため、なれていないうちは靴が脱げたり、靴ずれや転倒の恐れがあったりするなど不安定な造りになっています。ただ、長距離の移動にはあまり向いていませんが、ちょっとしたお買い物やお出掛け、身近な場所への移動には便利ですし、心配な方はかかと部分を固定できるバックベルトなどを付けることで不安定さに対応することができます。 ミュールは女性用サンダルの一種であることから、サンダルやパンプスなどとひとくくりにされがちですが、違いが存在します。それぞれの特徴を例に挙げると、ミュールはつま先の部分に生地があり、かかと部分が固定されておらず、ヒールのように高さがある靴のことを指します。次にサンダルは、足首とかかと部分がベルトなどで固定されており、全体の通気性が良いようにデザインされていて、ミュールより安定感のある靴になります。そして、パンプスは足の甲の部分のみが開いており、それ以外の部分が生地で覆われているものを指します。このようにそれぞれに特徴があり、種類が分かれています。

 

ミュールのお手入れ方法

夏になるとミュールやサンダルといった靴の需要が高まります。夏は暑い季節ですから、汗や皮脂などで汚れる機会が多く、手を加えないと劣化を早めてしまう原因となります。そこで、今回は日頃から行うといいおすすめのお手入れ方法について紹介します。 まず、汚れたらその都度お手入れが必要になります。お手入れの方法としては、弱酸性の洗剤をぬるま湯に溶かした洗剤液をタオルに付け、固くしぼってから全体的に拭きます。また、洗剤を入れる前に、色落ちしないかどうかを靴の目立たない場所に付けて確認しておくのがコツです。その後、サンダルの形が崩れないように紙などを詰めておいて、風通しの良い場所で自然乾燥させます。 もしこの方法でも汚れが取れてない場合は、タオルではなく歯ブラシを使用して汚れを落とします。それでも落ちない場合は、専門の業者に依頼するという方法もあります。サンダルを長く使っていくには、日頃のお手入れが重要になりますので、可能な限りお手入れは欠かさず行いましょう。

 

靴ずれなどのトラブルを起こさないための注意点

ミュールを履いていると、まれに靴ずれが起こることがあります。これはサイズが合っていないことが原因の場合もありますが、それ以外に歩き方も関係してきます。サイズの選択や歩き方を改善することで、靴ずれを防げるだけでなく、正しい歩き方を意識することにより、自然と姿勢が良くなって印象を良くすることができます。靴ずれなどのトラブルの原因とその対策について説明します。 まず、靴ずれの原因です。ミュールや一部のサンダルは、かかとにホール部分がありませんので、足が前の方へと滑りやすくなっています。また、土踏まずの部分にあるアーチラインの部分が自分の足のラインと合っていない場合も、より滑りやすくなります。こうなると足元が不安定になりますから、体が無意識にバランスを取ろうとして、体の姿勢が悪くなってしまいます。この姿勢が悪い状態が続くと、足だけではなく腰や膝に大きな負担がかかることになったり、靴ずれの原因になったりします。デザインを重視することで、足に合わないものを履いてしまうと外反母趾にもなりやすくなります。 続いて、対策方法です。基本的にアーチラインなど自分の足に合うものを選ぶことが大切です。歩き方は目線を上に上げることに加え、お腹を引き締めることを意識します。そして、ミュールのような高さのある靴の場合、歩いていると膝や腰が曲がってしまうので、頭を上から引っ張られるようなイメージで背筋を伸ばすことを意識しましょう。また、長距離を移動する場合は、疲れた時用に歩きやすい靴を予備として持っておくなどの使い分けが大切です。 このように、歩き方やミュールやサンダルのサイズを見直すことで対処できる場合もあります。靴ずれは放っておくとより悪化し、重い症状になる可能性もありますから、放置せずに対処することをおすすめします。トラブルを解決して美しくミュールを履きこなせるようにしましょう。



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